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2024年10月18日
 第37回。
 彰子さまが帝にお土産として源氏物語の豪華本を作ることになりました。
 本の綴じ方は、しばらく前の「すてきにハンドメイド」で
 実資さん役のロバート秋山さんが挑戦されていた「列帖装(れつじょうそう)」でした。
 私達が和綴じ本と聞くと思い浮かべがちな「四つ目綴じ」ではなく、
 紙を数枚重ねて折り目部分を糸で綴じ、これを複数揃えて重ね合わせてさらに糸で綴じます。
 ノートのように平らに開くことができるのが特徴です。
 前回中宮さまと若宮さまを呪詛する人形に結ばれていたような赤い糸が、今回は本を綴じましたねえ…

 それにしても行成たち能書家(実際は根本さん)の美しい文字が書かれた、
 美しい金銀箔の散りばめられた高級な紙なんて触れるだけでもプレッシャーです。
 ひとつひとつの作業が失敗できない!
 女房を演じる俳優さんの手も震えていました…わかります。
 こんな美しい紙で文をもらいたいと言った宮の宣旨の乙女心もわかります。
 女房達、絶句するなんてひどいじゃないですか!いいじゃないですか!

 作られた豪華本は、大河の物語の中の現時点で発表されている33帖分でした。
 第三十三帖「藤裏葉」は明石の姫君の入内が決まり、
 四十の賀を控えた光源氏が准太上天皇になり、光源氏が人生の絶頂期を迎える内容です。
 ここで終われば大団円なのですが…続編制作発表来ました。
 女三宮が襲来する「若菜」以降ですね…

 土御門邸から内裏に戻る前に、実家に顔を出すことにしたまひろちゃん。
 史実的には紫式部の生家(堤中納言邸)は古いながらもそれなりに立派なお屋敷で、
 為時の収入も案外あって「貧しい」というほどではなかったと言われているようです。
 内裏に比べたら、みすぼらしいのは当たり前です。
 まひろちゃん…賢子ちゃんの顔を見てすぐに
 「賢子!会いたかったわ♪」の一言が出なかったのはまずかったですよね…
 たぶん賢子ちゃんはまひろちゃんに渡そうとして摘んできた水仙だったんでしょうけど、いとさんにあげちゃうし。
 お母さんを殺された後のまひろちゃんと為時パパの仲に似て、賢子ちゃんとは微妙な関係です。
 普段のストレスからついつい飲み過ぎて、
 内裏のみやげ話と愚痴が止まらず朝までしゃべりつくす勢いのまひろちゃんに困る家族たち。
 Xの英知によると、大河のにごり酒の撮影素材はカルピスらしいです。
 この場面をXの英知たちは、
 大学で東京に行って大手企業に就職して初めて地元に帰ってきた地方女性の里帰りのようだとも、
 出張中に子供から距離を取られてコミュニケーションの仕方が分からなくなる親のようだとも言っていました。
 家でも早速執筆の続きを始めるまひろちゃん。
 賢子ちゃんは自分の話や、まひろちゃんが留守中に家で起きたことを
 聞いてほしかったのかもしれませんが、できずじまいです。
 近寄れずに遠くから見つめる賢子ちゃんに、まひろちゃんは気が付きません。
 まひろちゃんは早くに母を亡くしているので、母が居なくても子は平気で育つと経験で知っちゃってるし、
 おじじさまも、いとさんたちもいるから心配していないんですよね。
 1番胸が熱くなったのは自分を産んだ時ではなくて、人(中宮さま)の出産見てる時なんだ…
 自分は何なんだろう…と、寂しさと怒りをこじらせたかもしれません。
 (自分の出産の最中に胸が熱くなれるほどの余裕がある女性はいるだろうか?とは、
 まひろちゃんの肩を持ちますが…)

 次の日早くも彰子さまに呼び戻されるまひろちゃんに、賢子ちゃんの怒りは爆発。
 母上はあちらの暮らしの方が楽しいのでしょう!?
 自慢のために帰ってきたのか、母上が嫡妻じゃないからこの家は貧しい!
 母上なんか大嫌い!と、飛び出して行って、
 生意気の盛りか、言ってはいけないことを言ってしまった後悔か、
 本当に顔をも見たくないほど嫌いなのか外で泣き出します。
 お母さんが嫡妻になれなかったのは大好きなおじじさまが官職を得られないせいだよ、
 おじじさま隣にいるよ、
 お母さんはむしろ一生懸命家を盛り立てているよとXの英知たち。

 一方、土御門邸でも前の晩のうちに、まひろいない!まひろまひろまひろ!と道長さまが大爆発。
 それを見た赤染衛門さんは、倫子さまが傷つくから匂わすなと釘をさすべきは、
 まひろちゃんではなくてこっちだった(できないけど)と察したことでしょう(汗)

 内裏に戻ればすぐに深夜の追いはぎ事件が起きます。
 襲われたのは下っ端の下臈女房たちでしょうか。
 駆け付けたまひろちゃんは史実では、兵部丞蔵人を呼びよせようとします。
 その兵部丞蔵人とは弟の惟規くんのことでしたが、何と役立たずなことに退勤して居なかったそうです。
 せっかく弟に手柄を立てさせようとしたのに!
 「こういう時に頼りにならんのだからあの弟は!」と紫式部は日記に愚痴を書き残します。

 事件を聞いて彰子さまのお見舞いに来た道長さま。
 次いでまひろちゃんを見舞い、
 「俺のまひろ心配したぞおおおおお無事でよかったああああああ(ガバ」(byXの英知)
 はギリギリこらえたものの、
 次の東宮は彰子さまが生んだ敦成親王とうっかりまひろちゃんに秘密の計画を明かしてしまいます。
 まひろちゃんはびっくり。
 それは左大臣・道長が、定子の子であり彰子もかわいがっている敦康親王を、
 自分の孫である敦成親王の立太子の障害になる政敵であると言ったも同然です…
 娘を入内させて生まれた皇子を東宮にする、というのは父・兼家がやってたことで、
 父のようにはならないとさんざん言ってた道長さまでしたが、気づいたら同じ道を辿っているのです。

 そしてききょうさんが定子さまの表着を着て、伊周さんに頼んで取り寄せた源氏物語読んでる!
 キャー!!!

 第37回はここまで。
 次回予告ではききょうさんとまひろちゃんが宮中で対面?
 みんなが聞きたいききょうさんの感想来るんですねーーー!!!でした。

 大河感想、内容の密度が上がっているせいかますます遅れがちになっていますが、
 あきらめずに最後まで完走したい!
 と言うわけで1週分だけでもアップしていきます。

 実資さんを演じるロバート秋山さんって、
 役のイメージとして最近総理になった石破さんを意識してそうな気がしてならないと最近見てて思います。
 周りに流されずに独自路線を貫くイメージが強かったですからね…
 もう10月ですから、大河の、特に実資さんの登場回は撮り終えているんでしょうか?
 実資さんにはぜひ昔のイメージの石破さんのままで突き進んで最終回を迎えてほしいです(笑)


2024年10月5日
 第35回。
 金峯山(きんぷせん)登頂アタックに挑む道長さまご一行。
 いかにも山登りな力強い感じ音楽が流れる中、岩登りで源俊賢さんがあわや滑落!
 とっさに道長さまの嫡男・頼道さまが俊賢さんの手を握り、ファイト一発!!
 この2人でリポビタンのCMに出そうだとXの英知。
 けれどもこの時代下着を脱がされるより恥ずかしいとされた、
 冠の脱げた姿を公共の電波に乗せられる俊賢さん…
 冠が脱げて丸出しになった俊賢さんの髷にモザイク(!)を掛けたイラストを
 アップするXの英知がいらっしゃいました(笑)

 道長が金峯山の山頂に納めた金銅製の経筒は現存し、
 日本最古の経筒として国宝に指定されているそうです。
 外側の500字あまりの願文の原文は、美文字の書き手・藤原行成が書いたという説もあるそうです。
 それにしても山本山の海苔の缶みたいな形だとXの英知(笑)
 中に入っていた道長自筆の経典は今年の春に国宝に指定されたばかりで、
 番組終わりの光る君へ紀行でも取り上げられました。
 金峯山寺の所蔵ではありますが、京都国立博物館に寄託されていて今年の夏にも展示されたそうです。

 そしてこれまた絶対大河の創作だと思った(笑)伊周さんによる御嶽詣中の道長さま暗殺計画。
 『小右記』に噂として記されているそうです。

 まひろちゃん弟・惟規くんと斎院の中将の禁じられた恋!
 禁じられた恋なのになんで相手の名前を後の時代に隠し切れなかったかと言うと、
 『紫式部日記』に、斎院の中将が「ある人」に宛てて書いた手紙を紫式部が見ているとあることから、
 惟規が通っていたのは斎院の中将ではないかと推定されているからだそうです。
 惟規くんが護衛につかまった時に詠んだ
   神垣は木の丸殿にあらねども名乗りをせねば人咎めけり
     斎院の神垣は斉明天皇の木の丸殿ではないが、名乗りをしなかったので人に咎められてしまった。
 は、斉明天皇の故事(木の丸殿に入る者に名乗らせた)を踏まえたインテリな歌だそうで
 『今昔物語集』に記されます。
 まひろちゃんの「そういうことをやっていると、罰が当たって早死にするわよ、
 あなたも、あなたの思い人も」は死亡フラグです…
 この時点(西暦1007年秋)から約3年半後(西暦1011年正月)に惟規は死因不明で亡くなります。
 この弟の不祥事を元ネタに、
 源氏物語では光源氏が男子禁制の京の野宮神社まで六条御息所に会いに行く話が書かれたのでは、
 という大河の展開です。

 無事都に帰ってきた道長さまは、
 まひろちゃんに「お帰りなさいませ」と言われてようやく
 長旅の緊張から解かれたような顔をしたので、Xの英知が咎めていました(笑)
 疲れていても書き終わったばかりの「若紫」を早速読む道長さま。
 「小鳥を追いかけていた頃のお前は、このように健気ではなかったが…」
 まひろちゃんと2人きりで、すっかり仲良さそうです。
 しかし!ここで爆弾投下。
 藤壺の不義の話をどういうつもりで書いたか聞けば、
 我が身に起きたこと全てが物語の種と言うまひろちゃん。
 まひろちゃんの不義の相手が自分の知らない男で、
 しかもその子を産んだ!ガーン!と思った様子の道長さま(笑)
 …相手はあなたです。
 まさか賢子ちゃんを膝に座らせておいて知らなかったの?
 まひろちゃんの局からの帰り道にやっと気づいて足を止めたのかと言うような様子でした。
 このあたりの解釈はXの英知たちの間で割れていて、
 宣孝さんの恩着せがましいような含みあり過ぎ報告を受けた時点で
 知ってただろうという人もいれば(私も今のところこの解釈です)、
 まひろちゃんと道長さまが石山寺で結ばれた頃は、
 宣孝さんがまひろちゃんのもとに通っていなかったと道長さまは知らなかっただろうから、
 今回廊下で足を止めた時に気づいたという人もいらっしゃいました。
 さらに別の解釈では、道長さまはすべて分かっている上で
 自分とまひろちゃんの関係は不義であるのか?と聞いているという人もいました。
 足を止めたのは、自分の望みのために母と別れて暮らしている我が子・賢子ちゃんのために
 父としてできることを探したからだろうとのこと。
 色々な解釈を読めるのもSNS時代の恩恵ですねえ…果たして真相は?

 あかねさん(和泉式部)は想い人の敦道親王をわずか27歳で失います。
   ものをのみ 乱れてぞ思ふたれにかは 今はなげかん むばたまの筋
     あなたを失った物思いに乱れる心のままに黒髪も乱れたまま整わないで、
     その嘆きを誰に聞いてもらえるのでしょう、聞いてもらいたいあなたはもういないのに。
 和泉式部は恋歌だけでなく哀傷歌も数多く残します。
 後に娘である小式部内侍にも先立たれ、詠んだ歌のうち3首をご紹介します。
   などて君むなしき空に消えにけむあは雪だにもふればふるよに
     どうしてあなたは虚しい空に消えてしまったのでしょう。
     淡雪でさえも消えずに降ってくるこの世なのに。
   とどめおきて誰をあはれと思ふらむ子はまさるらむ子はまさりけり
     子供たちと私を置いて死んでしまって、娘はいったいどちらを哀れと思っているでしょうか。
     きっと、親である私よりも、子供たちの方を思っているでしょう。
     親より子と死に別れる方が、私も辛かったのだから。
   もろともに苔の下にはくちずして埋もれぬ名を見るぞかなしき
     (上東門院(藤原彰子)から毎年賜る衣に、亡き娘「小式部内侍」宛と書かれているのを見て)
     一緒に苔の下に朽ちることなく、私ばかりが生き残ってしまって、
     埋もれることのない娘の名を見ることが悲しいのです。

 彰子さま=藤壺中宮だと視聴者は思っている人が多いようですが、
 本人は若紫に自身を重ねていました。
 本当の想い人(定子さま)がいる帝と、藤壺を想う光る君を重ねて、
 自分の代わりに若紫だけでも光る君の妻にといじらしく願います。
 まひろちゃんは彰子さまが物語の中ではなく現実で願いをかなえられるように背中を押しますが…
 タイミングよく藤壺に現れた帝に彰子さまはその場で、
 まさかの直球ストレートで「お上!お慕いしております!!」とやらかします。
 言った彰子さまも泣いちゃって、帝はびっくりして帰ってしまい決死の告白は大失敗!?
 愕然とするまひろちゃん。
 Xの英知の表現がさすがでした(笑)
 「その息づくお心の内を帝にお伝えなされませ。
 っておまっ!
 そういう事ちゃうねん!
 男女の情を交わす手順は
 私源氏物語に何回も書いとったやろ!
 読んどったんちゃうんかーーーーい!
 とは流石に言えんわーーー
 あちゃーーー」
 でも結果的にうまくいったので良かったですね。

 初めて彰子さまへ渡る帝は、降り始めた雪に足を止めます。
 定子さまの棺を雪が降り積もる夜に見送ったのを思い出しているとXの英知。
 一条帝の歌が後拾遺集に残っています。
   野辺までに心ひとつはかよへども 我がみゆきとは知らずやあるらむ
     皇后が眠ることになる地まで、せめて心だけは御幸しよう。
     御幸する私の心が降り積もって深雪になったと皇后だけは分かるだろうから。

 第36回
 彰子さまご懐妊。
 「帝を驚かせるために」ないしょで漢籍を勉強したいと言います。
 漢籍は男性のものだから女性が学ぶには人目を避けなければならなかったという話を、そのように変えたのですね。
 最初に教えていたのは白楽天の新楽府の「七徳舞」のようです。
   不独善戦善乗時
   以心感人人心帰
 皇帝は時運を掴むのが上手かっただけではなく、人に対して真心を尽くしたので人は自然とついて来た。
 政の頂点にあるものが人々の心をとらえる難しさついてまひろちゃんが語ります。
 もうひとつは同じく新楽府の「太行路」のようです。
   人心好悪苦不常
   好生毛羽悪生瘡
 人の心は変わりやすく、好きな間は羽が生えたようだが(天にも昇るようにウキウキということでしょうか)、
 嫌いになれば粗探しを始めるということです。
 私もいつか帝に傷を探されるだろうかと不安がる彰子さまに、
 まひろちゃんは傷はその人をその人たらしめる宝だと伝えます。
 …嫌われたら個性ごと嫌われちゃうんだから、そんなこと言っても慰めにならないと思いますが(汗)

 久しぶりのききょうさん、喪服で登場!
 まさか皇后さまがお隠れになってからずっと喪服だったのかと思いましたが、
 皇后さまのお子が身まかられたからでした。
 あああ、帝の心を亡き皇后さまから引き離した人物がまひろちゃんだと知っちゃった…

 まひろちゃんも道長さまもすっかり(うっかり)脇が甘くなり、仲を疑われるようになってしまいます。

 彰子さまの出産は公式の記録に加えてまひろちゃんも記録します。
 後に続く娘たちのためにという道長さまの頼みですが、入内は彰子さまだけにするんじゃなかったの?
 いつの間に気が変わったのでしょう…

 寛弘5年9月11日(1008年10月12日)、中宮彰子は土御門殿において第一子・敦成親王(後の後一条帝)を出産します。
 30時間以上におよぶ難産で、母の源倫子が自ら初孫のへその緒を切ったと伝わるそうです。

 伊周さんの道長さまと彰子さま、生まれてくる若宮さまへの呪詛は史実らしいです…
 叔母(生母・貴子の妹)・高階光子に依頼して厭符の製作を僧円能に行わせたと伝わるそうです。
 もちろん伝わるということはやがてバレて大変なことになるということですね(汗)

 まひろちゃんは若宮誕生を祝う歌をしみじみ詠みます。
   めずらしき光さしそう盃は もちながらこそ千代もめぐらめ
     若宮御誕生の祝宴の盃は満月のように欠けることなく人々の手から手へと千年もめぐり続けるでしょう。
 まひろちゃんの言葉では
     中宮様という月の光に御子様という新しい光が加わった盃は
     今宵の望月のすばらしさそのままに千代もめぐり続けるでありましょう。
 これが道長の「望月の歌」の元ネタになったかもしれないといわれる歌です。
 道長さまが「よい歌だ、覚えておこう」と言ったのは伏線ですね。

 彰子さまは周りの人チョイスのピンクから自分の好きなブルーの装束にイメチェンしました。
 自信の表れです。

 生まれた敦成親王の五十日の儀の後の宴会で無礼講となった土御門殿。
 実資さんが女房の袿の枚数を数えているのは、酔っぱらってセクハラ…ではなくて、
 一条帝が出した贅沢禁止を女房が破って決められた枚数以上に着てないか、数えているそうです。
 この実資さんを描いた紫式部日記絵巻が五島美術館に所蔵されています。

 酔った公任さんが「このあたりに若紫はおいでかな?」と絡んだエピソードは史実ですが、
 「ここには、光る君のような殿はおりませぬ。ゆえに、若紫もおりませぬ」と
 直接まひろちゃんが反論するのは大河の創作です。
 『紫式部日記』では「そう思ったけど直接言うのはあれなので日記に書いた」とだけ記されています。
 案の定、不穏な空気になります。
 それを見てまひろちゃんを呼びつけ、歌を詠めと命じる道長さま。
 これは助け舟ではなくて、
 俺のまひろに話しかけている男前の公任さんに焼きもちを焼いて引き離しただけとXの英知(笑)

 彰子さまの前に進み出てまひろちゃんは歌を詠みます。
   いかにいかが数へやるべき八千歳の あまり久しき 君が御代をば
     今日は五十日の祝いですが、これからあまりに長く続く若宮さまの御代を、
     いかにしたら数えることができましょうか。  突然立ち上がってまひろちゃんの隣に座り、返歌する道長さま(笑)
   あしたづの齢しあらば君が代の 千歳の数もかぞへ取りてむ
     私に千年生きるという鶴ほどの齢があったら、若宮の千年の御代も数え取れるだろうよ。
 この有り様について、まひろちゃんに即興で歌を詠ませて俺のまひろすごいでしょアピールした挙げ句、
 北の方の倫子さまの前でカラオケでデュエットでハモるがごとき暴挙で、無礼講にもほどがあるとXの英知(笑)
 別の英知は焼きもちと推し活を同時展開したとも。
 なかなかできない組み合わせの同時展開ですね(笑)
 手紙すらもらえないと昔愚痴っていた倫子さまが怒って退席。
 紫式部日記も、理由は定かではありませんが倫子がこの場で機嫌を損ねて退席するという記述があります。

 この場面の台本のト書きには「俺もやるだろ?の顔」とあったらしいです。
 吉高由里子さんは「いやチラリじゃないだろって。倫子の前で何やってんの?」とコメントしたそうです。


2024年9月17日
 9月1日の夜10時過ぎに雷でこのサイトと姉妹サイトのサーバーが故障しまして…
 15日までずっと非表示になっておりました。
 姉妹サイトの方はSNSで惨状を報告しておりましたが、
 当サイトは伝達手段がありませんので忽然と消滅してました!
 周りは高い建物だらけなので普段は雷とは無縁で、こんなことは初めてでした。
 ブレーカーが落ちて久しぶりに家の中が真っ暗になりましたよ…

 第33回。
 宮中に上がったまひろちゃんはついに藤式部と呼ばれるようになります。
 まひろちゃんの局は他の女房達より広めで、
 執筆のために道長さまチョイスの竹取物語を思わせるモチーフの書道具が揃えられていました。
 硯には三日月、筆置きは牛車、
 すでに贈ったたくさんの紙が飛ばないように抑える文鎮も三日月の形と兎の形です。
 水差しは竹の模様らしいです。

 彰子さまと定子さまの忘れ形見の親王さまは仲が良く、
 こんな義理のお母さんでは藤壺が藤壺しちゃうとXの英知。

 帝に光源氏のモデルを聞かれた時のまひろちゃんの「ないしょにございます」は、
 彰子さまが親王さまにおやつをこっそりあげながら「ないしょ」と笑いかけた
 かわいらしい口ぶりをまねたものだったのでしょうね。
 そうして彰子さまに私はあなたの味方ですよ、とさりげなく伝えているのです。

 執筆に集中できないまひろちゃんの帰る発言で泣きそうな道長さま。
 最高権力者な感じで強気にダメと言っても、頭を下げて泣きついて頼んでも押し切られます…

 内裏を退出する挨拶の時ついに彰子さまがまひろちゃんとしゃべってくれました!
 冬と冬の空のような青が好き。
 ピンクの着物は好きで着ているのではなくて、お仕着せだったのです…

 そして扇!
 「本来、檜扇に人物は描かないが、内田ゆき制作統括や中島由貴チーフ演出らたっての希望により、
 有識彩色絵師の林美木子氏が今作のために描き下ろした」そうです。
 道長さまいつの間に作らせたんでしょう…どんな顔で注文したのか私も気になります。
 お抱え絵師に事細かに「場所は河原」「女の子は男の子より幼くて衣装はピンク地で白い蝶の柄」
 「女の子の髪には赤いリボンを2つ」「逃がした鳥(ヤマガラ)を飛ばして」と指定して、
 絵師は言われるままに(想い人に送るんだな)と思いながら粛々と仕上げたのでしょう(笑)
 まひろちゃんの服装を記憶しすぎだとXの英知。
 二人にしか分からない出会いの記憶です。
 三郎だったあの頃と何も変わらない思いを今もまひろちゃんに…キャー―――!!!

 第1回で逃げてしまったまひろちゃんの小鳥でした。
 それから度々まひろちゃんの家の場面で空の鳥かごが写されてきましたが、
 とうとう第33回で道長さまがプレゼントした扇の絵としてまひろちゃんのもとに帰ってきたのです。
 そしてこの後(第34回)『若紫』は書かれ始めるのです。
 小鳥を逃がして泣く幼い女の子を誘拐して自分好みに育てる光源氏の話の感想を、
 道長さまに直ちに聞きたいです(笑)

 時代は平安時代から鎌倉時代に移り行くのです…
 河内源氏と伊勢平氏が武威武威し始めた(!)とXの英知。
 興福寺の定澄が道長に解任を求めていた国司の源頼親は河内源氏の祖で、頼朝の先祖にあたります。
 そこに生まれた新作!超大作!「焼き払い奉る」!!!
 何でも奉ればいいと思っているんでしょうか。そんなわけない(笑)

 第34回
 奈良の興福寺は朝廷に物申す面倒な寺で、
 比叡山の延暦寺とともに「南都北嶺」と言われてきたそうです。
 南都が奈良の興福寺、北嶺は比叡山の延暦寺を指します。
 興福寺は藤原氏の氏寺で、道長にも関係の深いお寺でした。

 源氏物語はF4も宮中の女房達もみんな読んでいます。
 朗読する女房はおじゃる丸役で知られる西村ちなみさんだそうです。
 Xの英知は、おじゃる丸にファーストサマーウイカさんが出た代わりだろうと言っていました。

 こともあろうに(?)この場面でみんなに読まれているのは
 「意中の人妻・空蝉に逃げられ、人違いでそこにいた軒端の荻に言い寄り、
 その間違いをごまかす光源氏」というゲスの極み話なのです…

 もはやまひろちゃんの顔を見るためだけに局に来た道長さま。
 惟規くんが何をしているのか確認し、こっそり推して出世させてしまいます。

 倫子さまは6度目の出産で体調を崩します。
 時に満43歳!
 当時としては稀に見る超高齢出産とのことですが、現代だってかなりの高齢出産でしょう!
 道長さまにとっては、倫子さまと明子さまの間に生まれた累計13人の子のうちの12番目の子です。
 このまま大河から退場かと思うところですが、無事に回復するそうですよ。

 そんな中で開かれる3月3日上巳の祓・曲水の宴(ごくすいのえん)。
 土御門邸の庭園の川に杯を載せたトリちゃん(「ウショウ」と100カメで呼ばれていました)を
 流しながら歌を詠む雅なイベントが開催されます。
 が…にわか雨で中断になります。
 道長さまに近しいいつもの面々が雨宿りする場に、道長さまが現われます。
 そこにまひろちゃんもいたことで、一同の話題は源氏物語のことになります。

 道長さま配下の四納言で唯一の源氏である源俊賢さんが
 「なぜ光る君を源氏にしたのだ」とまひろちゃんに問います。
 親王のままだと好き勝手させられないからと答えるまひろちゃんに
 俊賢さんは光源氏が父に見えると語り、父は素晴らしき人であったと言います。
 俊賢さんの父というのは源高明で、
 光源氏のモデルと実際に言われている人物の一人です。
 父の無念の死への怒りを封じ、
 生きるために藤原氏に従った俊賢の心もまた「物語」によって癒されたとXの英知。

 まひろちゃんが「どなたのお顔を思い浮かべられても
 それはお読みになる方次第でございます」と言った直後なので、
 たとえ斉信さんが「光る君は俺のことかと思っていた」と
 ドン引き発言をしてもだれもツッコみません(笑)
 帝も光る君を定子さまの忘れ形見の敦康親王のことかと尋ねていて、
 とにかく誰もがまひろちゃんの物語を 我が身に引き付け、続きを気にしながら読んでいるのです。

 道長さまは光源氏と違い笛を吹けないので、
 「少なくとも道長さまではないですね」と、
 道長さまを光る君と崇める(!)行成さんに言われてしまいます。
 でも、もうすぐ若紫が書かれるのです!
 大河の物語の展開としては、そうもはっきり道長さまは違うと言われちゃったからこそ、
 2人にしか分からない道長さまエピソードとして若紫を書くのでしょうか(笑)

 雨が上がって、宴が再開されます。
 彰子さまはまひろちゃんに男心について教えをうけます。
 彰子さまがお菓子を一口食べるシーンのまひろちゃんが
 「(遠い昔、三郎がくれたお菓子だなと思う)」と台本にあるのを100カメを見ていた英知が発見しました。
 それであのあと局に戻って扇を広げて見るという流れになるのかと英知。
 この場面、大河の考証を担当する先生がまたしても俳優として紛れ込んでいたらしいです。
 芸能考証の友吉鶴心先生がお題を読み上げる人のそばにいたそうで、
 オープニングの俳優陣(後半の役名やせりふがない人たち一覧)にも名前がありました。
 この先生は伊周さんが参加した漢詩の会にもいたらしいです。
 お題に添った見事な漢詩を披露するのは
 赤染衛門の夫・大江匡衡(おおえのまさひら)です。
 「江吏部集」という作品集に
 「七言。三月三日侍左相府曲水宴同賦因流汎酒應教詩一首」と記録されている漢詩のようです。

 宴の後、まひろちゃんは若紫の執筆にかかります。
 「恋しいあの人のそばでずっと生きていけたらどんな人生だっただろう」の問いから始めたのに、
 紫の上の人生が最期まで険しいことを、叶わなかった夢に対してまでも現実的で厳しすぎるとXの英知。
 月の君の時に書きましたが、こうなってダメになってしまうまでくよくよ考え抜いてしまうのですね…

 御嶽詣とは奈良・吉野の金峯山にお参りに行くことで、険しい道のりを精進潔斎して進みます。
 道長さまが白装束と念珠を用意していたように普通は白装束を着ていきます。
 かつてまひろちゃんの亡き夫・宣孝さんが黄色いおじさんになって出かけて後利益を得ました。
 さらっと登場した道長さまの嫡男・藤原頼道は、後に道長が建てた別荘を平等院鳳凰堂に改築した人です。
 異母兄弟に舞で負けて大泣きし、為時先生が優秀だと感心するくらい勉学に励んでいた、
 あの田鶴ちゃんがこんなに立派に(泣)

 ちょこちょこ書いた100カメの感想も書いておきます!
 トリちゃんかわいい。
 いやにトリちゃんが画面に映ると34回を見ていて思っていたんですよ!
 こんな制作陣の苦労があったとは…それはもうトリちゃんをいっぱい写すしかないですね。
 流れに身を任せるように自然に動くトリちゃんを1か月半かけて生み出したタシブさん、
 渾身の力作が本番の川の流れの出来の良さのために出番無しかもと残念そうでしたが、
 活躍の場があって良かったです!
 降り出した雨がぽたぽたと杯に落ちるシーンはあのトリちゃんでないと無理です。
 こんな豪華な曲水の宴の場面が初演出になるヒトシさんの引きの強さもすごいです。


2024年9月1日
 第31回。
 ついに満を持して源氏物語が産声を上げましたーーー!!!!!
 もう今日はコレだけでいいような気もしますが…その前に。

 藤原実資の愛人の百乃役を務めたのは、
 この大河で古文訳考証を担当する学習院大学准教授の千野裕子先生だそうです。
 度々俳優として大河ドラマに出演しているそうで、なんと今回で3作目らしいです。

 まひろちゃんデビュー作「カササギ語り」を、
 娘の彰子中宮を慰めるために書き写して持ち帰りたいと(頼む口実でまひろちゃんの顔を見に)来た道長さま。
 でも賢子ちゃんの放火騒動で原稿がなくなってしまい、思い出して書く気力も沸かないとまひろちゃんは断ります。
 と、ここで日本史上空前絶後に身分が高い編集者が生まれました!
 まひろ先生担当編集・道長さまは新作の執筆をまひろ先生に依頼します。
 やはり一度は難しいと断るまひろちゃんですが、
 道長さまを脅かすという枕草子の写本をあかねさん(和泉式部)から全巻借りて、
 徹夜で読破して必勝法を編み出し、依頼を受けることにしました。
 やっぱり力になりたいのです(晴明さんといい、この大河に出てくる道長さま推しはひねくれものだらけです)。

 ところであかねさんは登場するたびに歌を1首披露していくキャラなのでしょうか(笑)
 今週のお歌は
   黒髪の 乱れも知らず うち伏せば まづ掻きやりし 人ぞ恋しき
     髪を振り乱して寝ていると
     愛しい人がこの髪を指に絡めてそっとかき上げてくれたことを思い出す
 でした。
 あかねさん的にはなまめかしさがないから枕草子はいまいちだそうです。
 枕草子にも恋人を送り出した後の朝の情景を描いた段ならあったと思うのですが…
 あれじゃあダメなんでしょうか(汗)

 まひろちゃんが弟・惟規くんに私らしさって何?と聞いているシーンでかじっていた煮干し。
 食べる用の煮干しと言えばカタクチイワシで、
 イワシと言えば一説には紫式部の好物と言われますね。
 こんなところで入れてくるとは!
 惟規くんのまひろちゃん評は「根が暗くて鬱陶しい」でした。

 新作執筆の依頼を受けるにあたり中宮さまに献上するにふさわしい紙を、とのまひろの願いに応えて
 道長さまは越前の紙をたくさん届けます。
 キタキタキターーーーー!お前が好んだ越前の紙!
 「越前には美しい紙があり、私もいつかあんな美しい紙に歌や物語を書いてみたいと申したであろう?」!!
 めちゃくちゃ覚えてるよ道長さま!というわけで、ずっと前の回のまひろちゃんのセリフ
 「片時も目を離さず、誰よりも愛おしい道長様がこの国を変えていく様を死ぬまで見つめ続けます」的なのも
 道長さまは一言一句間違えず覚えていそうだと言うXの英知。
 私もそう思います(笑)
 「俺の願いを初めて聞いてくれたな」という道長さまの一言にキュンとした英知もいたようです。
 報われない系かわいそかわいい左大臣だったのです…

 左大臣が訪ねてくることについて、すごいなこの家!とびっくりする、いとさんの良い人福丸さん。
 いとさんについていればいいことありそうでしょう!?
 いとさんを大切に(笑)

 リアルに編集者をやっているという人を含む英知たちも、
 編集・道長さまの奮闘ぶりに多くのコメントを寄せました(笑)
 新しい物語を簡単には書けないと言うまひろちゃんに「お前には才がある」と励ますのは良い。
 必ず直接対面で原稿を引き取りに作家宅へ訪れるのは素晴らしい。
 初見の感想を正直に直接言うところも良い。
 しかし、作品をほめる時は具体的でなければならないそうです。
 依頼を受けて最初に書きあがった、彰子中宮さまを慰めるただ面白いだけの物語を読んだ時の、
 「よいではないか」はいただけないそうです。
 ほらほら、「どこがよいのですか」ってなっちゃったじゃないですか。
 その流れで本当は中宮様ではなくて帝に献上するつもりだったと白状する道長さま。
 道長さまはまひろちゃんの物語を気に入っていたのですが、
 まひろちゃんは帝のお心をとらえたいのであれば、
 帝ご自身が感情移入しやすいように舞台設定や登場人物から作りこまなけらばならないからと没にします。

 そして帝の人柄などを道長さまからたくさん聞き出します。
 ついでに家の恥までしゃべっちゃったと道長さま。
 実際のところ、その取材相手が道長だったかはさておき、
 紫式部の立場や職位ではわかりようのない宮中事情や
 超上級貴族の振る舞いが『源氏物語』にたくさん盛り込まれているので
 紫式部は『源氏物語』を書く上でかなり取材したのではないかとXの英知。

 この取材で道長さまとかつてないほど長く語らい、
 帰り際には月を見て直秀の思い出も語らいます。
 この大河では紫式部の「めぐりあひて見しやそれとわかぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな」の宛先は道長さまと直秀で、
 道長の「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」は
 「誰かがいま、俺が見ている月を一緒に見ていると願いながら、俺は月を見上げてきた。
 みなそういう思いで月を見上げているのやもしれぬな」と言う道長さまのセリフが
 下敷きになるのではとXの英知が予想していました。
 ずっと何気なく見ればいつもそこに月という場面が多かったこの大河で初めて、
 一人で見上げれば満月も半月のようで、二人で見てこそ満月だと、
 明らかに示す演出があったことも書き留めておきたいと思います。

 それから、いとさんが心配するほど新作の構想に悩み続けるまひろちゃんに遂にインスピレーションが来ます。
 色とりどりの紙が空から舞い降りてきて、筆を執り、手元の紙に「い…」と書き始めます。
 源氏物語第一帖「桐壺」の冒頭「いずれの御時にか…」です。
 大河ではやはり現在の形の冒頭から書き始めることにしたのですね。
 物語は現在の第三帖「帚木」から書き始められた説もあり、
 石山寺伝説では「須磨」、「明石」からと言われます。

 そして完成した桐壺を最初に読む編集の道長さま。
 「これは…かえって帝のご機嫌を損ねるのではなかろうか。」
 大河のこれまでの流れでは、帝ご自身のせいで定子さまは崩御したのですよと言わんばかりの内容です。
 心配して別の物語を求める道長さまをつっぱね、そのまま持っていかせるまひろちゃん。
 この会話の後に2人のいる部屋に近づいてきた賢子ちゃんが、呼ばれて道長さまのお膝に!
 それを何とも言えない表情で見守るお付き4人一同。
 不安そうな乙丸さんといとさん。
 満足そうな百舌彦さんときぬさん。
 みんな秘密を知っていますね。

 物語を道長さまに託した後もまひろちゃんは「物語は生きておりますゆえ」と推敲を続けます。

 左大臣が手づから持ってきたからと、しぶしぶ少し読んだとたん、一回閉じてしまう一条帝。
 これは朕と定子の話だと直感し、まさか神作品?落ち着け朕!!いったん深呼吸!!なんでしょうか?
 はたして…?

 第32回
 始まってすぐ、何を見せられてるのか分からない(笑)乙丸さんときぬさんの喧嘩。
 この2人が『かささぎ物語』のモデルの体の小さい男と大きい女だったかとXの英知。
 献上した物語に音沙汰がなく、まひろちゃんの物語が収入につながらないことにがっくりのいとさん。

 帝が亡き定子さまの兄・伊周さんを盛り立てようとして荒れる朝廷。
 花山上皇に矢を射る事件から、いまだに復帰できていないのです。
 伊周さんは道長さま主催の漢詩の会でも、
   春帰りて駐まらず 禁え難きを惜しみ
   花落つること 粉粉として 雲路深し
   地に委ねて 正に景にしたがいて去るに応じ
   風に任すは すなわち是れ あとにおいて たずぬればなり
     春かえりて とどまらず耐えがたきを惜しみ
     枝は花を落とし 峰は視界を遮るように聳え霞は色を失う
     春の装いはもろくも崩れて、谷は静かに、鳥のさえずりも消える
     年月は移ろい我が齢も次第に老けていく
     残りの人生、天子の恩顧を思う気持ちばかりが募る
 残り少なくなっていく人生(まだそこまでの年じゃない)を帝にささげたいのに…
 みたいなしおらしい詩を披露して、道長さま以外のF4に呆れられていました。
 矢を射た本人である弟の隆家さんのほうはサラッと権中納言に復帰していて、
 その理由は伊周さんと違いゴネてないからとXの英知。
 あの効果のない呪詛のせいじゃないですか!
 さすがにやめてようやく復帰に道筋…?

 実際はチラッと読んでいたのに道長さまとの仲が微妙だから塩対応の帝。
 道長さまはウケなかった…とまひろちゃんに伝えに行きます。
 まひろちゃんは、続きを書く個人的な楽しみを得られたから良いとあっさりです。
 続きを書くまひろちゃんのそばでくつろぎながら、
 今書きあがったばかりの源氏物語の続きを読む役得な編集・道長さま。
 まひろちゃんの余りある才気に改めてしみじみと感じ入ります。

 相変わらず帝のお渡りがない藤壺。
 お渡りがないからと道長さまも一緒にくつろいで壺に矢を投げ入れて遊んでいたところ、
 突然帝が渡ってきたので片付けでバタバタに。
 帝は「読んだぞ…あれは朕への当てつけか?」とおキレ遊ばしたかと思いきや、
 作者の学識の高さを感じて正体が気になり聞きに来たのでした。
 道長さまの方を呼びつけてもよかったのに、読み終えた興奮のままに自分で来ちゃったのですね。
 そして前にも1度会ったことがあるまひろちゃんが作者だと聞くと、
 作者に会いたい、会えるならあれで物語は終わりではないだろうから続きを読んでからと、
 微妙な仲の道長さまにツンデレ気味にリクエストしていきます。
 帝に紫式部の学識が褒められたのは本当のことで、
 『紫式部日記』に「この人は日本紀をこそ読みたるべけれ」と言われたと残されています。
 日本紀(日本書紀)と言えばオール漢文のガチな歴史書で、普通(の女性)は好き好んで読まないので、
 宮中に上がった紫式部はキモいガリ勉系歴史オタク扱いを受け『日本紀の御局』とあだ名されてしまうのです…
 帝は褒めたのに、名誉なのか不名誉なのか、
 恥ずかしくて紫式部は「一」の字も書けないふりをしたといいます。

 帝をおびき寄せる(!)ために、まひろちゃんを彰子さまの女房として
 藤壺に住まわせようとスカウトに飛んでくる道長さま。
 ついにそういう口実でまひろちゃんを手元に呼び寄せます。
 最初からそういう作戦だったの?と聞きたくなってしまいますね。
 もはやあまりに慣れた感じにまひろちゃん家に入ってくるので、
 来訪に気づいた為時パパもびっくり。

 道長さまは倫子さまに、
 まひろちゃんを藤壺に女房として迎える相談と言うか、報告というか、許可取りをします。
 「なぜまひろさんをご存じなのですか?」
 に、なんてごまかそうかと次回予告を見て心配していたXの英知たちでしたが、
 道長さまは公任に聞いたと滑らかにかわします。
 きっと何度も練習しましたね。練習相手は百舌彦だろうとXの英知。
 手厳しいXの英知は「キィントウ」と声が裏返ってるよとツッコんでいました(笑)

 まひろちゃんが彰子さまに挨拶に行くと、彰子さまはいつもの薄すぎるリアクションでした。
 ずっと仕えている赤染衛門さんはそんな彰子さまの引っ込み思案なお人柄を
 「謎ですの。奥ゆかしすぎて」とまひろちゃんに説明します。
 そういえば赤染衛門には大河の創作の本名(「まひろ」とか「ききょう」みたいな)は付けられてないですね。

 とうとう晴明さん危篤!
 お付きの須麻流さんが唱えていたのは、阿弥陀如来のご真言だそうです。
 「おん あみりた ていぜい からうん」
 晴明さんはどちらかというと神道系?だと思うんですが、亡くなるときは仏教に走るんですねえ…
 「お顔を拝見してから死のうと思いお待ちしておりました」の言葉通り、
 最後の力を振り絞って晴明さんは道長さまを励まします。
 まひろちゃんのことは「ようやく光を手に入れられましたな」、
 「いずれあなたさまの家からは帝も皇后様も関白も出られましょう」
 (↑源氏物語で光源氏が言われたみたいなセリフ「お子は3人、それぞれ帝と皇后と太政大臣になる」)、
 「光が強ければ闇も濃くなります。そのことだけはお忘れなく」、
 「何も恐れることはありませぬ。思いのままにおやりなさいませ」。
 最後の最後まで道長さま推しでした。

 前日の「土スタ」にゲストで出たユースケ・サンタマリアさんは、
 明日の放送回で晴明が死ぬと巷で噂が立っているが、
 この大河であの晴明が想像通りのことをすると思うか?と全否定していらっしゃったのに(笑)
 ナレーションにはっきり死んだと言われて(こういうのを「ナレ死」と言うらしいです。軽すぎ!)、
 しっかり死んじゃったじゃないですか…!
 夜になって晴明さんが息を引き取るシーンには神秘的な星空が広がりました。
 オリオンからうしかいまで広い範囲が映っていたそうで、その中心は鬼宿(かに座)だったそうです。
 ここにあるM44プレセペ星団は、中国では「積尸気(ししき)」「積屍気(せきしき)」と呼ばれ、
 魂が天に昇って行くところと考えられていたそうです。
 渋い演出だと天文雑誌「星ナビ」編集部の英知がうなっていらっしゃいました。

 そして伊周さんが帝の命で陣定(じんのさだめ)に復帰。
 その夜、当時は不吉と考えられていた皆既月食になり、内裏も火事になり、
 月食のせいで人少なだったこともあり、
 大事な三種の神器の鏡(の大事な複製)が燃えて失われてしまいます
 (完全に伊周さんを盛り立てようとすることへの天の怒り扱いになります)。
 その火事の直前まで集中しきって源氏物語を読みふける帝。
 これは話が面白くてハマっているだけではなく、
 自分のことを書いている?とエゴサ的に興味を惹かれて、
 心理的に読むのをやめられないからだと29日の大河コラボの「歴史探偵」で言ってました。

 帝は定子さまの忘れ形見の敦康親王の身を案じて、親王を養育している彰子さまのもとに駆け付けます。
 彰子さまはすでに敦康親王を避難させていたものの、帝の身を案じて逃げ遅れていました。
 帝は彰子さまの手を引いて、2人きりで走って逃げます。
 まるで少女漫画!と盛り上がるXの英知。
 私はジブリだなと思いました(笑)。途中でヒロインが転ぶし…
 身近な人はゴジラだと言いました(笑)
 大河の創作だろうと誰もが思ったこのシーン、なんと史実らしいです!
 『御堂関白記』にも「此の間、人、候ぜず」、『小右記』にも「此の間、路に参会の上下の人無し」、
 お仕えしている人がいなかったと書かれているようです。
 後日伊周さんは帝にあの火事は放火のようだ、自分以外を信じるなと言いに行きます。
 完全に自分が放火魔って言ってるみたいだったとXの英知。

 道長さまの前では隆家さんと道長さま強火推しの行成さんが掴み合いのけんかになりかけます。
 この2人は道長の政権下において出世を競い合うライバル同士だったそうです。
 武骨でも胆力のある隆家と、生真面目で能筆家の行成は個性も能力も真逆ですが、
 道長はこの2人を上手く競い合わせたようです。

 次の月についにまひろちゃんは正式に出仕します。
 出発に際して、紫式部日記通り「男子であったなら」と何度もまひろちゃんに言ってきた為時パパが、
 ついに「女子であってよかった」と涙声でまひろちゃんの出世を祝います。
 みんな感涙(泣)
 しかし藤壺で出迎えるのは、先に出仕した他の女房達がまひろちゃんを
 歓迎してないようなムードのすさまじさです。
 でも警戒されるのは当たり前です…
 身分がずば抜けて高いわけでも、裕福であるわけでも、
 すごい実績が現時点であるわけでもないのに、
 謎に道長さまに見出されて、北の方さまとは旧友で、
 古株の女房の赤染衛門さんとも親しいなんて、
 みんなに言わせれば、まひろちゃんにこそ得体の知れない怖さがありますよね。

 重要回だから長い長い!お疲れさまでした!!


2024年8月20日 サイト開設14周年
 このページだけですが空前絶後の更新ペースであと4か月は突き進む所存です!
 大河最終回とともに再び仮死状態?
 そんな15年目をよろしくお願いいたします。

 予告通りページを新しくしました!
 今週の第31回ではなく、前々回と前回のまとめです…

 第29回。

 宣孝さんお亡くなりになりました…
 「惚れ切っているゆえどこにも行かぬ」といった次の日に、
 山城国に出かけたきり帰らぬ人になるなんて(泣)
 「豪放で快活であった殿のお姿だけをお心にお残し頂きたい」という北の方の願いで、
 まひろちゃんに死因は伝わりません。
 突然死なんでしょうね。
 まひろちゃん一家のこれからの貧乏を恐れて賢子ちゃんの乳母は逃亡しました。
 でもいとさんさえいれば安心です。

 正月に宣孝さんは1年の無病息災を祈る儀式で、
 天皇が飲みきれなかった薬(この時は屠蘇)を飲み干す名誉な役を務めました。
 宣孝さんは(そして中の人佐々木蔵之介さんもご実家が酒蔵で?)お酒が強そうだからかとXの英知。
 屠蘇は三国志の名医華佗が発明したと言われるそうです。
 華佗と言えば三国志演義で毒矢に射られた関羽の腕を治療したとも言われる人でしたね。
 道長さまが元気だったとまひろちゃんにさりげなく教えてもくれました。

 越前守をクビになった為時パパの査定で
 書類に書かれたのは「過」という字で、咎ありの意だそうです。
 咎なしなら「無過」と書かれるそうです…頑張ったのに。

 ずっと出てきた公卿の一人平惟仲役の佐古井隆之さん、
 女院詮子さま役の吉田羊さんも今回が最後の出演でした。

 女院さまの薬は飲まぬ発言は、
 円融帝が兼家パパにより毒を盛られた時に、
 自分は「薬は生涯飲まぬ」と言ったのを貫いたからだとXの英知。
 そんなこともありましたねえ…

 枕草子完成。
 まひろちゃんのすすめで書き始めたのだからと、
 最初に読んでほしいという義理堅いききょうさん。
 皇后さまの陰の面も知りたいというまひろちゃんに、
 皇后さまに影などない!あっても書かない!輝かしさだけ書き残す!
 と言う強火ファンっぷりです。
 立体的な人物造形を心掛ける小説家と、
 事実の切り取り方のセンスで勝負する随筆家としての
 2人の感性の差が一層はっきりしてきました。
 でもそのせいで枕草子、当時の人たちには
 スキャンダル記事を期待して週刊文春の最新号を読むような面白さがあったでしょうが…
 現代の中世史に興味がない向きには、
 定子さま周りの思い出話が読み飛ばすレベルでつまらないんですよね…

 そしてききょうさんの道長さまへの逆恨みがすごいです。
 まあ、推しの不幸な死を誰かのせいにできるならしたいでしょうね。
 ということは紫式部日記に清少納言の悪口を書き残すのは、
 ききょうさんと枕草子を守るための深い配慮ゆえの…ということではなく
 (そういう展開を期待していたXの英知が多くいたようです)、
 これから道長さまを敵視するききょうさんを
 まひろちゃんがストレートに憎むからになるんでしょうね。

 まひろちゃんの英才教育虚しく漢文に興味はサッパリの賢子ちゃんです。
 竹取物語はおとなしく聞く賢子ちゃんの様子を見たのがきっかけで、
 ついにまひろちゃんはなんらかの物語を書き始めます。

 第30回

 道長さま含む若手藤原四人衆の通称F4
 (『花より男子』に出てくるイケメンお坊ちゃま4人衆になぞらえた呼び方)が
 今回から突然みんなヒゲ面に。
 これは内裏で急にヒゲが流行ったのではなく、
 大河ドラマの中盤に入りました、というお約束なんだそうです。

 晴明さんは80歳くらいだそうです。
 道長さまから雨乞いの祈祷をする見返りに寿命10年を取るといいましたが、
 どうやら取らなかったようですね。
 雨乞いの祈祷を終えた時に晴明さんだけ一気に年を取って髪が白髪になりました。
 あれでいて道長さま推しなんでしょうね。

 まひろちゃんは藤原公任さんの屋敷で、
 北の方敏子さん主催の女子会で講師を務めるようになっていました。
 和泉式部(あかねさん)も初登場!キャラが濃いです。
 公任さんの北の方の名前は記録が残っていなくて、大河の創作らしいです。
 この北の方が生んだ嫡男の定頼がのちに、紫式部の娘・大弐三位と恋人になり、
 一方で和泉式部の娘・小式部内侍を中傷して
 百人一首の有名な「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立」を食らい
 その場でやり込められるのです。

 和歌は人の心を種として、それがさまざまな言の葉になったもので、というのは、
 紀貫之が書いた『古今和歌集』の仮名序(かなじょ)
 「和歌(やまとうた)は人の心を種としてよろづの言の葉とぞなれりける。」からの引用なので、
 同じく紀貫之の
   人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける
 を話題にしたのですね。
 この和歌が唐の詩人・劉希夷(りゅうきい)の詩
 「代悲白頭翁」の一節
   年年歳歳花相似
   歳歳年年人不同
     年年歳歳 花は相似たり
     歳歳年年 人は同じからず
 を元にしているかも?と言うのです。

 あかねさん(和泉式部)の歌は
   声聞けば暑さぞまさる蝉の羽の薄き衣は身にきたれども
     セミの声を聴くとさらに暑くなってしまう、蝉の羽根のように薄い衣を着ていても。
 でした。

 女子会では七夕伝説と『とりかへばや物語』が元ネタっぽい、
 まひろちゃん作の「カササギ語り」が人気になっていました。
 七夕伝説でカササギは天の川に群れで並んで織姫と彦星の架け橋になってくれる鳥です。
 まひろちゃんと道長さまの架け橋になる物語というのですね!
 実際の星の明るさは織姫星(ベガ)のほうが彦星(アルタイル)より明るいので、
 「大柄な女」「小柄な男」というのは、星の見た目からの連想なのではとXの英知。
 …さて突然ですがみなさま、カササギの学名をご存じでしょうか!
 「Pica Pica Japonica」って言うそうなんです!!
 えっ!?何!とてもかわいい!声に出して読みたい学名
 「ピカピカジャポニカ」といきたいところですが、
 残念ながら「パイカパイカヤポニカ」と読むそうです…
 話しを戻してその「カササギ語り」の出来栄えはさておき(えっ)、
 源氏物語の前に現存していない物語を紫式部が書いていたというのはありそうですよね。
 まだ源氏物語を書き始めていないまひろちゃん。
 源氏物語成立の経緯でよく言われるのは、
 少しずつ飛び飛びのエピソードで書いて女子会的な場で(?)細々披露した源氏物語が、
 口コミで大ヒットして彰子中宮の後宮にスカウトされて、
 続編や前日譚を書きまくり現在の形になったというものですが、
 大河では彰子中宮を盛り立てる目的で最初から練って冒頭から書いていったとなるのでしょうか。

 伊周さんの呪詛センスのなさっぷりは、
 兼家パパを呪詛で仕留めた源明子さまとは月とすっぽんの差です。
 何年もやってる割に効果がありません。
 道長さまはいろいろとお悩み中で晴明さんに相談に行ったりしてますが、
 呪詛のせいではなさそうです。

 今も愛用中かの確認が宿題だった、
 三郎と出会った河原で拾ったという石の文鎮の確認完了しました!
 まひろちゃんが物語を書き溜めた紙の山の重石になっていました。
 やっぱりすぐに道長さまに教えてあげなければ(笑)

 勉強嫌いで文字も覚えない賢子ちゃん。
 誰の子ですか!(笑)
 道長さまの子は、為時先生が優秀だと感心するくらい勉学に励んでいるというのに。
 3年前異母兄弟に舞で負けて泣いていたあの子です。
 まひろちゃんは賢子ちゃんに自分と同じ優秀さで学問をさせたいのではなくて、
 大河の初めの方のエピソードで一般の民の身に起きた文字が読めない不幸を避けたくてのことで、
 ここで再び登場するひいおじいちゃんの歌
 「人の親の心は闇にあらねども子を思う道にまどいぬるかな」です
 (大河で2回目か3回目の登場になり、前に書いたので現代語訳は省略です)。

 ナイスビューな庭園のピクニックで焼き鳥を楽しむ鳥貴族たち(Xの英知の命名センス)。
 あの場所はずいぶん前の放送回のおまけコーナー「光る君へ紀行」で取り上げられた
 嵐山の大覚寺の大沢池のようです。
 公任さんの名作
   滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ
     滝の流れる水音が聞こえなくなって随分経つけれど、
     その名声だけは流れ伝わり続けて今でも人々の口から聞こえていることだよ。
 が詠まれた場所です。
 斉信さんが今更ききょうさんの文才を惜しんで、
 「手放さなきゃよかった」なんて言いましたが、
 実際はききょうさんに捨てられたんだよと言うXの英知に賛成です(笑)
 枕草子に勝てるかもしれない面白い物語を書く女として、
 公任さんの口からまひろちゃんの名前が出ました。

 賢子ちゃん放火騒動。
 紙を手に持って燭(形からして灯台だと思ったんですけど、
 31回でまひろちゃんが燭を倒して…と言うので燭と言うことに)の
 火をつけたので、普通に楽しい火遊び(!)かと思ったのですが、
 そうではなかったです(笑)
 あれくらいの年の子だったら火を紙に移してから燃やしたいものに置く、
 なんていう気の利いたことは思いつかなくて、
 燭そのものを持っていって燃やしたいものの上に付けそうな気がしますよ?
 そうしたらボヤ程度じゃ済まずにお家が全焼しちゃうけれど…

 賢子ちゃんを構わないまひろちゃんが悪いという声もXには多いようですが、
 あれは家計を支えるシングルマザーのリアルなんでしょうね。
 綺麗ごとじゃ済まないんです。
 分かっていても仕事を優先するしかないんですよ。
 その証拠に、まひろちゃんの物語執筆は為時パパからもいとさんからも応援されていました。

 道長さまは晴明さんに言われた、
 「あなた様のお心の中に浮かんでいる人に会いにお行きなさいませ」
 に鳥貴族で聞いた話を経て、身なりをやつしてまひろちゃん宅にこっそり訪問して…
 というところでまた次の週はお休みでした。







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