ビーズドール 若紫
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若紫:犬君が雀の子を逃がしちゃったの…
若紫:(グスン)
尼君:いつまでもこんなに小さい子どものようで…
わたくしはいつまでこの子を守れるのかしら…
今回は若紫(のちの紫の上)です。
登場人物1人についてビーズドールは1体だけというつもりなのですが、
彼女はメインヒロインなので特別扱いです(笑)
(紫の上のビーズドールはこちらからどうぞ!)
源氏が初めて見たときの若紫をイメージしました。
まだ小さい女の子ですので
着ている着物は袿ではなくて衵(あこめ)です。
デザインを考える上で、「かわいい」を前面に打ち出すことを目指しました。
小さい女の子のかわいい着物の色=ピンク?
と思って、ピンクの衵も描いたのですが、思うところあって
いつもピンクばっかりで芸がないなあ〜と言われたくなくてやめました
(↑えっと…紫のゆかりといえば、なんといっても紫ですが
紫を使うのは余りにも直球なので(汗)、
いつも紫の代替としてピンク(≒赤みの薄紫)を使うことにしていたんです)。
源氏との出会いで若紫の運命は大きく変わることになりました。
この場面は運命の分岐点ともいえます。
源氏専用の「動く藤壺フィギュア」として、紫のお仕着せを着る人生が始まるのです
(ですが源氏にとって紫の上が、しょせん藤壺の劣化コピーに過ぎないことは
以前紫のゆかりの姫君たちで書いたとおりです)。
ですが、この若紫発見の段階では
若紫は源氏の力がまだ及ばないところにいるので
ピンクを着せるべきではないと思いました。
では何色にするかと考えて(困って)、
原典通り黄色で行くことにしました。
今までのビーズドールを見ていただけるとお分かりいただけるように、
いつもはほとんど原典ガン無視状態でした。
原典をピッタリなぞっても面白みがないかなあ…と思ったからですが、
そんなわけで今回は原点(原典?)に返った色味になりました。
図案と材料はこちらで紹介します。
2012年8月1日公開