紫の上レシピ 今年(2013年)中に、もう少し詳しい説明を書き終えたいところですが…気長にお待ちください(汗)


今回は載せましょう。忘れないうちに(笑)

この人形のパーツは
袿、体(小袖+長袴)、顔、髪、扇
に大きく分けることができます。
まずその1つずつの作り方について説明していきます。

…おっと、その前に材料と道具を紹介しないといけませんね。

<材料>
  • シードビーズ(すべてメーカーはTOHO)

  •  〔丸小ビーズ〕
      No.121(白) 331個
      No.164(黄緑) 237個
      No.165(赤) 2パック …糸に通されて売っている「パックビーズ」または
                      バラバラにケースに入っている「バラビーズ」
                      〜パックとなっているものは基本的に7gパックで計算していますが、
                      糸通しビーズ1mパックでも(たぶん)足ります。
                      丸小サイズの場合は7gパックと1mパックで、
                      内容量にそれほど大きな違いは無いようです。
      No.171(薄ピンク) 3パック
      No.182(黄) 307個
      No.779(濃いピンク) 146個
      No.928(紫) 176個

     〔特小ビーズ〕
      No.49(黒) 3パック …糸通しされた「パックビーズ」
        (できればマツノの15/0のTRANSPARENT 748番、またはMIYUKIデリカビーズ DB10(11/0) 20g、つらくなければ?DBS10(15/0))
      No.121(白) 224個

     〔スリーカットビーズ(丸小サイズ)〕
      No.CR111(オレンジ) 17個

  • プラスチックパールビーズ

  •  白の直径12mm 1個 …MIYUKI製・TOHO製どちらでも。大きな違いはなさそう。

  • アクリルビーズ

  •  ソロバン型3mm(朱) 5g …今回はエルベール株式会社のスーパーソロバン「ヒヤシンス」色を使いました。

  • 60番の透明ミシン糸(ナイロン製) …1号テグスでも可?太さはだいたい同じ。


  • 50番のロウ引きされたミシン糸(黒) …ビーズ針の小さな針穴に通しやすいように。あと、手に入りやすい?
                              管理人は東洋紡カタン糸を使用。
                              もちろん、ビーズステッチ専用糸をお持ちの方は
                              それをお使いください。


  • テグス2号 2mほど …これくらいあれば、足りるかと思います。

  • テグス3号 11mほど …これくらいあれば、足りるかと思います。

  • 直径0.5mm(#24)の黒いワイヤー 15cmほど …管理人はアーティスティックワイヤーを使用。頭がぐらつかずに止まる太さで!


  • ビーズは形の悪いものをよけたり、なくしたり(!)することがあるので、
    個数ピッタリよりも、少し多めに用意した方がいいかもしれません。
    〜パックとあるものは、余裕の分も含まれているので大丈夫です。
    個数ピッタリで示したものは、1パックのうち半分もあれば十分なものです。

    <道具>
    ビーズの穴に通る細さの針
    はさみ
    ボンド…木工用でも手芸用でも

    (必要に応じて)
    ビーズ皿
    ビーズマット
    巻尺
    ピンセット
    つまようじ
    手元が照らせる電気スタンド
    (机と椅子はなくても大丈夫です。1m四方の空間が取れれば(笑)←えっ)


    では、袿の作り方から見ていきましょう。何といってもこれがメインです。
    管理人、これが作りたくて始めたんですから。よって、デザインも袿の分しか書いていません!
    どうせ全部をきちんと書いても、その通りになんか出来上がらないんだから…
    (それは管理人だけ?)

    透明ミシン糸と、
    丸小ビーズ(薄ピンク・濃いピンク・白・黄・黄緑・紫)、
    スリーカットビーズ(オレンジ)で
    ペヨーテステッチ(ペイヨットステッチ)をしていきます。
    そうそう、「ステッチ」といっても刺繍じゃないです。
    「ビーズステッチ」と呼ばれる技法のことです。
    数年前まで(泣)日本でビーズ手芸が流行していたとき、
    技法は、テグスを使って編むものが中心だったと思います。
    ビーズステッチは針と糸で編んでいくもので、
    海外ではこちらのほうが主流だそうです。

    図案は以下の通りです。見やすくするために実際のビーズの色とは少し変えてあります。
    図案 色の指定です
    (分かりづらくて申し訳ありませんが、水色と黄緑の斜め縞模様は地色であり、
    図案には含まないのでよろしくお願いします。)
    図案の印刷は、
    こちらから。
    図の上側が襟側、下側が裾側です。
    裾側から編んでいった方が分かりやすいかと思います。

    左から、前身ごろ、後ろ見ごろ、袖です。
    奇数編みあり、減らし目ありで、思いのほかメンドウになってしまいました。
    前身ごろと袖は同じものを2つ作ります。
    前身ごろの襟は減らし目をするごとに、奇数編み・偶数編みが変わります。
    奇数編みでは、段の端で次の段を編むための準備が必要です。
    この準備は、他の部分では編み終わり側となる端で行っていますが、
    襟の部分だけ編み始め側の端で行います。
    糸の通し方が裏返したようになりますが、そう思って編み進めれば何とかなると思います。

    袖は編み始めと編み終わりをつないで輪になるようにします。
    全て編み終わったらつなぎあわせて1枚の袿にします。
    最初から前身ごろと後ろ見ごろをつないで1枚で作ることもできそうですが、
    幅が広くなりすぎるかなと思って断念しました。
    透明ミシン糸は、糸の色がビーズに響かず、
    よりがないので、ビーズ針の小さな針穴にも簡単に通りました。
    編み上がりは、ふつうの糸よりも張りが出るようです(それが狙いでした)。

    …言い忘れていたことがひとつ。
    管理人はビーズステッチ初心者です!!
    (初めて編んだステッチは、トップページ写真室にある人形の裳(も・引き裾のようなものです)で、
    幅は3cmほど、長さは5cmほどです。しかも、それ以来ステッチはやっていませんでした(汗)。)
    なので、もっといいやり方が分かる方はぜひ、その方法でお願いします。
    ↑何という投げ出しっぷりでしょう!

    ビーズステッチに挑戦するときに、大変参考になったサイトをここに紹介しておきます。
    ありがとうございました!!
    オフルームビーズワーク Sweet Pea
    ビーズステッチの編み方
      (→「ビーズファクトリー」サイト内の「MIYUKI先生の相談室・テクニック」の「ビーズステッチの技法」です)
    La chatte

    さて次は、体(小袖+長袴)です。
    使用したビーズは丸小ビーズ(白)と(赤)です。
    3号テグスで編んでいきます。交差編みです。
    編み図は以下の通りです。(途中省略ありです。管理人は燃え尽きました…)。
    「1」というところから順に、ぐるぐると編んでいってください。
    左から順に図1、図2、図3とします。
    図中の星印はテグスの中心を表しています。
    また、図は見やすさと立体を平面に表す都合で、テグスに緩みをもたせて描いています。
    実際に編むときはしっかり引き締めて編んでください。
    図3は編み方の変わる1段前から、改めて1,2,3と番号をふっています。
    図1  図2  図3  図1から3の表す部分です。
    編み図をまとめて印刷する方はこちらから

    編み始め部分を、大きめに書いた図も載せておきます。↓
    編み始めその1  編み始めその2  編み始めその3
    ↑「5→1→2→3→4→6」の順で編み始めた方が楽です。図はいずれ修正します(汗)
    今度は編み始めが襟側になっています。
    結構な長さのテグスを使いますので、1本のテグスで編むことはおすすめしません。
    テグスの長さは、長くても1尋(両手を左右に広げた長さ)くらいが扱いやすくておススメです。
    足りなくなったらいったんそこで結んで、新しいテグスで継ぎ足すように編みます。

    編み図をご覧になって、「なんだ、このマンダラは?」という方は…
    花模様を編みつないでいくイメージで編んでみてください。

    1段目は中心の5枚花びらを編んで、
    2段目は外側に6枚花びらをぐるりと1周、5個編んで、
    3段目は、5枚と6枚を交互に
    4段目から8段目は、6枚を10個
    9段目は、7枚を10個
    10段目は、4枚と5枚を交互に
    11段目から25段目は4枚をひたすら
    26段目は4枚と5枚を交互に
    27段目は5枚と6枚を交互に
    …という具合です。

    4段目から8段目は六角形の模様が続きますが、
    これ、話題のカーボンナノチューブの構造と同じなんですよ!
    (う〜ん、当サイトには似合わない話題ですね…)
    カーボンナノチューブの構造には3種類あるそうで、
    これはそのうちの1つ、ジグザグ型にあたります。
    管理人は以前、3種類の構造を試しに編んでみましたが、結構できるものです。
    そのときの写真は
    こちらから。このページには直接載せません(笑)
    (よい子は行ってはいけませんよ…)。
    ホント、何をやってるんでしょう。
    左から順に、ジグザグ型、アームチェア型、カイラル型のつもりです。

    編み終わったら、テグスを3回ほど結んで、
    結び目につまようじでボンド(手芸用と書くべきでしょうが、木工用で何の問題もありません)を少しつけます。
    続いてテグスを結び目近くのビーズに通して、少し強く引っ張ります。
    これで、結び目がビーズの中に隠れると思います。
    (もし隠れなくてもあまり目立ちませんので、気にする必要はありません)
    あとは、続けて近くのビーズ3、4粒にもテグスを通し、ビーズぎりぎりのところでテグスを切ります。

    胴体ができましたら、袴の腰紐も編みます。
    長袴に使ったものと同じ赤の丸小ビーズで
    4粒の幅でペヨーテステッチを長く編み、二つ折りにします。
    折り目から1cmほどの位置をペヨーテステッチを輪に編んだもので留めます。
    これをテグスなどではずれないように、長袴の穿き口(?)に取り付けます。

    胴体部分に入れる芯も作ります。
    テグス3号でアクリルビーズ(朱)を交差編みしていきます。
    (図は完成次第アップします)
    芯がなくても立つようになっていますが、芯を入れることでより形がしっかりします。
    編みあがった芯はまだ胴体に入れずにおいてください。

    続きまして、顔です。
    顔は直径12mmのプラパールビーズに、特小ビーズ(白)を透明ミシン糸(75cmほど)で巻き付けていきます。
    ステッチで使った針を使うといいと思います。ビーズボールを作ります。
    糸端10〜15cmをあとで糸端を処理する時のために残して、クリップやテープで留めておきます。
    長い方の糸にプラパールを通します。
    続いてビーズを16個通して、プラパール表面に渡していきます。
    同じようにして、ビーズ16個の列と12個の列が交互に並ぶようにします。
    このとき針はひたすら、クリップなどで止めた側から反対側へ(管理人の感覚では下から上へ)
    通しています。
    作り方
    (↑図中で糸を止めている物体(笑)はクリップです)
    プラパールの表面が覆えたら完成(16列(16個を8回、12個を8回)くらいがちょうど良さそうです)
    ですので、渡し始めの列のビーズを拾ってクリップ側に糸を出し、端同士を結びます。
    2本の糸端を、結び目近くの16個の特小ビーズの列にもう1度ずつ通してから糸を切ります。

    髪を作ります。
    髪は特小ビーズ(黒)を、ロウ引きミシン糸でペヨーテステッチで編んで作ります。
    以下の図のように丸く編みます。
    中央の星印から、時計周りに編んでいってください。
    作り方
    (図が途中までしかないのは、ごめんなさい(力尽きました)。
    図は帽子のように編んだ後、垂れる髪の最初の1段くらいまでを表しています)
    図のみの印刷は、画像をクリックで拡大してからお願いします。

    このように丸く編むことを、「円形編み」または「サーキュラー編み」というそうです。
    顔のビーズボールの形に沿うように丸く編んでいきます。
    本来ならビーズの個数で形を調節すべきなんでしょうが、
    うまくいかなかったので(笑)、糸の引き具合をゆるめ・きつめと変えて形を調整しました。
    ビーズボールを半分ほど(帽子のように)覆えるようになったら、長く垂れる髪にとりかかります。
    顔を出す部分を残して両側面、後ろ側を編み足していきます。
    分かりやすく書きますと…かつらを作っていくのです。
    髪の裾の方はいくつかに分かれるように作って、
    髪っぽさを出します(源氏物語を題材にした絵をイメージしてください)。
    髪の長さは、頭に髪をかぶせた状態で胴体に乗せたとき、
    袿の裾までかかるくらいにしました。
    …管理人はそのようにしましたが、これはお好みで調節してください。

    管理人が参考にしたページを載せておきます。
    ありがとうございました!
    ビーズステッチ&ビーズレシピ工房一彩
      (「ビーズステッチ&ビーズの基礎」に円形編みの紹介がありました。)

    部品の最後は扇です。
    この扇は、体の編み方を考えているときに偶然出来上がりました。(←いらん情報ですね)
    編み図をのせておきます
    (こちらも印刷は、画像をクリックしてからお願いします)。
    材料は丸小ビーズ(黄)と2号テグス(長さは50cm)です。
    作り方

    部品がすべて完成しましたら、組み立てて1体の人形にします。
    まず胴体の小袖部分と袿を3か所、テグス2号(15cmほど)で結び合わせます。
    具体的には襟の後ろ側の中央1か所と、襟の前側の左右2か所です。
    扇はテグスで袿の袖口に結びつけます
    (これは頭をつけてからでも大丈夫です。作りやすいようにしてみてください)。
    次に頭と体は、黒のワイヤーを使って図のように止めます。
    中央の図で下から通したワイヤーを下に向けて折り返すときに、
    髪を編んだ糸1本の上にワイヤーを渡すようにしてください。
    ビーズの上にワイヤーを渡すと、引き締めるときに割れてしまうので避けてください。
    ワイヤーの端を曲げます  ワイヤーを通します  通し終えたら端を丸めます
    (髪は糸1本で人形本体に止まっていることになりますが、
    逆さにして振るわけではありませんので、いいですよねえ…?)

    すべて組みあがったら、胴体の芯を袴の裾側から差し込みます。
    ぴったりサイズなので少しきついですが、ぐぐぐっっと入れてください(汗)

    これで完成…のはずです。

    我ながら不親切な説明ですが、これで終わります。
    初めての方にも分かるように…と思ったのですが
    途中でだんだん無理になってきました
    (しかも、各部品完成時の写真も撮り忘れてしまいました)。
    これでは管理人のメモですね。
    でも、まあ…これを見て作ろうという方もいないでしょうし…ねぇ!?

    明石の御方の作り方ページに補足情報と各部品完成時の写真を載せましたので
    良かったらこちらもぜひご覧ください。
    でも、どちらにしてもこれでは管理人のメモですね…

    ここで…組み立てる前の写真を2枚。
    源氏にいじめられて(!)泣いている紫の上です。
    かわいそうに…
    その1
    アップで別角度から
    その2
    写真に写っているのは、髪と袿と扇だけ(!)です。
    なので組み立ててしまうと、もうこの写真はとれません。


    最後におまけを置いておきましょう!
    ペヨーテステッチの図案デザイン用の枠です。
    Windowsお使いの方に限られますが(たぶん)、
    「アクセサリ」内の「ペイント」で使えます。
    管理人も使ったものです。
    下絵は手書きで作ると、修正が大変なので
    (おそらく色鉛筆を使うでしょうから、間違えても消せない)、
    PCで作成しようと思って作りました。
    れんがを積んだような枠線を、手書きで引くのも面倒でしたし…
    圧縮をかけると色や画像が崩れるので、無圧縮のビットマップ形式です。
    ですので、内容のわりに大きなファイルです(750KB)。
    目を酷使しそうですので、なるべく目に優しい色をと思って、
    水色枠線、薄緑・薄水色の地色としました。
    PC用枠
    (リンク先で画像を右クリックしていただき、
    「名前を付けて画像を保存」でお持ち帰りください)

    使い方を簡単に説明しておきます(Windowsの場合です)。
    まず、画像をペイントで開きます。
    そして作業しやすい大きさに拡大します
    (虫めがねのマークをクリックした後、画像の上を何度かクリックしてください)。
    マス目は「塗りつぶし」(バケツをひっくり返しているようなマークです)で塗ると便利です。
    うっかり枠線まで塗りつぶしてしまったときは、
    あわてずに、「編集」の中にある「元に戻す」でやり直してください。
    保存するときは「名前を付けて保存」で、ファイル名を変更しておくと
    (作ったデザインの名前…例えば「花柄」など)
    枠線は何度も使えます。
    また、作成したデザイン画の整理もしやすいと思います。


    アナログ派の方のために、印刷して手書きができる枠も用意しました
    (管理人も基本アナログ人間です)。
    こちらも目に優しく、水色の枠線です。
    手書き用枠
    (PDFファイルで開きます。Adobe Readerをお持ちでない方は、
    手書き用枠の原画(ビットマップ形式で大きいです)をこちらからどうぞ!)


    エッ、「源氏はどこに」と?
    彼は女三の宮のところへ行っているので、ここにはいないのですよ…




    2011年3月28日公開
    2013年9月20日更新



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