渋谷ヒカリエ8階・川本喜八郎人形ギャラリーに行って来た!(その3) <2013年11月>


今月中旬(16日)に2度目の展示替えをしたそうなので、また行って来ました!
もう寒くなるんで、今回はあまり待たずにささっと行きましたよ。
なら、なんで初日に行かなかったのかですって?
前日ビーズアートショーだったので、よれよれだったんです(汗)

入ってすぐの壁には、赤兎馬にまたがった関羽の大きなポスターが飾られていました。
ポストカードでもおなじみの写真だと思います。
夏に横浜で買いました(笑)
その隣には昔の平家物語の人形の展覧会のポスターも展示されていました。

来館者ノートが置いてあるテーブルを見ると
「川本喜八郎人形ギャラリー瓦版 vol.2」が出てました。
(こころなしか前回よりお役所感が薄れているような…?(笑))。
今号も表紙を飾るのは6体の人形です。
三国志と平家物語からそれぞれ3体ずつ、
上段左から曹操、呂布、劉備、下段左から仏、平清盛、妓王でした。
現在展示中の人形たちですね!

これが展示の様子です。クリックで拡大します。
展示室の様子
四角いふきだしはプレートに書かれていた展示テーマののタイトル、丸いふきだしは筆者の私による注です。
点線で囲まれている人形は、原作小説の独自キャラクターと独自設定によるものと
解説プレートに書かれていたのでちょっと囲んでみました。
原作を読んでいるか人形劇を見ていた方にとってはうれしい展示ですね。

ギャラリー外側は、前回と同じく人形制作に使われていた道具のほか、
人形の頭の原型と型、型からはずした張子、
張子の表面に皮を貼り付けたものが展示されていました。
残念ながら私では、誰の頭なのかまではちょっと分かりませんでした(汗)
男性の人物…でしょうか?
ほかに「人形劇三国志」と「NHK人形歴史スペクタクル『平家物語』」(タイトル長い…)のDVDボックスと
台本と川本先生の作品についての書籍2冊(表紙の写真で覚えてきました。
「川本喜八郎―アニメーション&パペット・マスター (ニュータイプイラストレイテッド・コレクション)」 と、
「川本喜八郎 人形―この命あるもの (別冊太陽)」だったと思います。タイトルはアマゾンより )
もありました。

入り口脇のショーケースは今回も平家物語の登場人物からで、
人形劇の原作小説に登場する独自キャラクターの
阿部麻鳥と息子・麻丸、娘・円(まどか)の3人でした。

中に入りますと、今回も展示室入り口から見て奥が平家、手前が三国志でしたよ。
瓦版の順路案内を見ると平家から見てほしいみたいなので、平家の感想から始めます。

今回の平家物語は主役級の人物が勢ぞろいしています。
平清盛に源頼朝と妻の北条政子、牛若丸もいます!
今回は元服前の牛若丸ですが、初・源義経ですよ。
今までこのギャラリーに名前しか出ていませんでしたが、ついに登場です。
しかもいきなり2体です。
それにしても政子さん美人過ぎやしません?
あまりそういう印象がない気がしたのでちょっとびっくりです。
美人っていう話があるのでしょうか?
私の平家物語関連知識は、学校の日本史+冒頭の「祇園精舎の鐘の声〜偏に風の前の塵に同じ」なので(汗)
そんな細かいところまではワカラナイのです…(政子さん=尼将軍)
私の残念な平家知識は脇に置いておいて、
政子さんにしてもきつい性格(?)を表すには紫に黄色の組み合わせなんですね。
初回の展示で見た泰子さんもそうでした。
そして思わず笑ってしまったのは朱鼻伴トです(この人も原作小説独自?)。
朱鼻っていうくらいですから鼻が赤いのはともかく、
着物の襟のとんぼ(中国ボタンみたいな留め具)と袖括り(袖口の紐)が赤で、
鼻とコーディネート(!?)されてました。
「牛若丸と静」は、かわいい癒し系枠でしょうか?
この2人以外は展示室中が怖いおじさん(!)と悲劇の美女だらけですもんね(笑)
白拍子姿・袿姿・尼姿の3種類の姿で並ぶ妓王と仏(プレートでは「御前」がついてました)は、
妓王が青系、仏が赤系と着物の色味が統一されていました。

三国志は呂布が主役ですね。ひときわ高い台に載せられています。
力なく座る呂布の下には外套をまとった貂蝉が座っています
(貂蝉の2文字目は図中の文字が正式のようですが、環境依存文字なので簡単な方の文字です)。
って、貂蝉の外套にほこりが…服用コロコロをかけてあげたいくらいでした(笑)
黒ですし、ベルベットっぽい起毛した生地なので、そりゃ目立ちますよね。
人形たちの多くは呂布の方を向いています。
横を向いているおかげで後姿もうかがうことができました。
今回は初回に登場した人形のうち9体が再登場しています。
許チョ(2文字目が環境依存文字です)、夏侯惇、荀ケ、典韋、程cの5体は
今回がはじめましてですね。
渋谷で見られる三国志の人形たちは30体で全部じゃなかったんですね(よかった)
30体くらいしかないという話は前に展示室内の掲示で見たんだと思いますが
今はそのような掲示を見かけませんし
(そもそもが記憶違い?たしか初回の展示内容の時にはあったと思ったんですが…?)
まあ、もうどうでもいいですね(笑)
いろいろ見られるなら幸せです!
程cは人形劇で見ていた顔つきと少し違っているような気がします
(こんなに「目で殺す!」みたいな顔をしてなかったような気がして…自信はありません)。
典韋が両手に1本ずつ持っている武器は、前のプレートの解説に書かれている短戟(たんげき)でしょうか。
胴回りの帯には短剣?を8本ずらりと並べて挟んでいました。武器てんこ盛りでしたよ!


ざっとですが、こんな感じでした。





2013年12月3日公開



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